新着情報
- 「診療実績」を更新しました(2024年4月30日)
- 田端院長がBest Doctors in Japanに選出されました(2024年6月10日登録)
当科では消化器外科(胃、大腸などの消化管や肝胆膵外科)、乳腺外科、一般外科を担当しています。悪性疾患(がん)の手術では、根治性と安全性を高めるとともに、患者さんの回復の早い腹腔鏡およびロボット支援手術を導入しています。一方、胆道がん、膵がんなどに対しての高難度手術にも積極的に取り組んでいます。がんに対する治療は手術だけではなく、放射線治療や化学療法を組み合わせた集学的治療が必要で、消化器内科や腫瘍内科、放射線治療科と相談しながら、進行・再発がんに対してもできる限りの治療を試みています。良性疾患では胆嚢結石、肛門疾患、鼠径ヘルニア、体表のできものなど多岐の疾患を治療しています。また交通事故などの外傷や虫垂炎、消化管穿孔、腸閉塞など緊急手術を要する疾患にも対応しています。
外科治療は日々進歩しており、最適と考えられる標準的治療も変化しています。スタッフは患者さんに満足していただける医療を提供できるように、日々手技の向上と知識の更新のために研鑽に努めています。
スタッフ紹介※詳しくは名前をクリック
患者さんへのメッセージ
病院医療マネジメントに邁進しています。 |
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経歴
県立三重大学 消化器外科 専門医など日本医師会認定産業医
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患者さんへのメッセージ
何でもこなします。オールラウンダー |
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経歴
三重大学 肝・胆・膵外科 日本消化器外科学会専門医・指導医
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患者さんへのメッセージ
2014年から当院に勤務しています。安全・安心かつ高度な医療を密なチームワークのもとに行います。 |
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経歴
三重大学 消化器外科、特に肝胆膵外科 専門医など日本外科学会 専門医・指導医 |
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患者さんへのメッセージ
地域の皆様のお役に立てるように頑張ります。 |
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経歴
三重大学 消化器外科、一般外科 専門医など日本外科学会外科専門医・指導医
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患者さんへのメッセージ
すべてに対応できるようにしております。 |
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経歴
三重大学 消化器一般 専門医など日本外科学会外科専門医・指導医
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患者さんへのメッセージ
患者さま本位の医療を心がけております。 |
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経歴
浜松医科大学 消化器一般 専門医など日本外科学会外科専門医・指導医
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患者さんへのメッセージ
内視鏡外科技術認定医として、患者様の体の負担が小さく、回復も早いMinimally Invasive Surgery(低侵襲手術) に取りくんでいます。上部消化管領域では早期胃癌のみならず、進行胃癌に対する腹腔鏡手術やできる限り胃を残す術式を行っています。また、下部消化管領域では今後大腸に対するロボット手術に取りくんでいきます。 |
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経歴
三重大学 消化器一般 日本外科学会外科専門医・指導医
(その他)
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患者さんへのメッセージ
松阪出身です。皆様にご満足のいただける治療を心がけますので、気がねなくご相談ください。 |
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経歴
三重大学 外科一般 専門医など日本外科学会外科専門医
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患者さんへのメッセージ
地域の皆様のために、精一杯頑張ります。 |
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経歴
三重大学 肝胆膵、消化管一般 専門医など日本外科学会外科専門医
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患者さんへのメッセージ
地域住民の皆様のため、一生懸命頑張らせていただきます。 |
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経歴
三重大学 消化管一般 専門医など緩和ケア研修会修了
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患者さんへのメッセージ
地域の皆様のお力になれるように頑張ります。 |
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経歴
三重大学 一般外科 専門医など
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患者さんへのメッセージ
病診連携医療を円滑に行います。 |
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経歴
藤田保健衛生大学 一般外科 専門医など日本外科学会外科専門医 その他 藤田医科大学医学部客員講師
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主な疾患と治療法
胃がん
疾患名 | 胃がん |
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症状 | 早い段階では自覚症状はほとんどありません。進行すると食欲不振、上腹部痛、体重減少、吐下血などの症状が出現します。 |
検査 | 病変の有無を調べるために内視鏡検査やX線検査(バリウム検査)をします。がんが疑われればその部分の組織を採取して診断します。さらにがんの進行度を調べるためにCT検査やPET検査を行います。 |
治療法 | 早期胃がんでは、一定の条件を満たせば内視鏡で切除可能な場合があります。これは消化器内科で行います。内視鏡切除の適応を外れる症例に関しては腹腔鏡下での胃切除術を行います。 進行胃がんでは、開腹での胃切除術を標準術式としていますが、症例によっては腹腔鏡下での手術も行います。また進行し他臓器に浸潤している症例に対しては、化学療法を行い腫瘍の進展がコントロールできた場合、拡大手術を含む根治術を行っています。 手術の結果、進行がんと診断された場合には補助化学療法を勧めています。 |
大腸がん
疾患名 | 大腸がん |
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症状 | 早い段階では自覚症状はほとんどありません。進行すると便に血が混じったり、便の表面に血が付着したりします。また大腸が狭くなると便秘や下痢、便が細くなる、便が残る感じがするなどの症状が出現します。 |
検査 | 病変の有無を調べるために内視鏡検査や注腸造影検査(バリウム検査)をします。がんが疑われればその部分の組織を採取して診断します。さらにがんの進行度を調べるためにCT検査やPET検査を行います。 |
治療法 | 早期大腸がんでは、一定の条件を満たせば内視鏡で切除可能な場合があります。これは消化器内科で行います。内視鏡切除の適応を外れる早期がんや進行がんに対しては腹腔鏡下手術を基本的に行っています。また2023年からはロボット支援下手術も導入しました。 進行直腸がんに対しては術前化学・放射線療法を行ってから手術をします。可能な限り自然肛門温存を目指しています。 肝転移や肺転移を認める症例や他臓器に浸潤している症例に対しては、化学療法を行い腫瘍の進展がコントロールできた場合、拡大手術を含む根治術を行っています。 手術の結果、進行がんと診断された場合には補助化学療法を勧めています。 |
肝がん
疾患名 | 肝がん |
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症状 | 肝臓にできるがんには、肝臓そのものからできる肝細胞がんや胆管細胞がん、他の部位のがん(例えば胃がんや大腸がん)が肝臓に転移してできる転移性肝がんの2通りがあります。いずれも大きくならないとほとんど症状はありません。 |
検査 | 超音波検査やCT検査、MRI検査などで診断します。 |
治療法 | 肝細胞がんは慢性肝炎や肝硬変との関連が強く、肝機能障害の程度によって治療方法の検討が必要です。消化器内科や放射線治療科と相談しRFA:ラジオ波焼灼療法、TAE:肝動脈塞栓療法、肝動脈動注化学療法などとともに、適応症例には手術を施行しています。 転移性肝がんに関しては、各種癌の治療・診療ガイドラインに基づき手術を行っています。 |
胆道がん、膵がん
疾患名 | 胆道がん、膵がん |
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症状 | 黄疸(からだが黄色くなる)が出現したり、腹痛や急激な体重減少をきたすことがあります。また糖尿病の血糖コントロールが悪化し見つかる場合もあります。 |
検査 | 超音波検査やCT検査、MRI検査、超音波内視鏡検査などで診断します。 |
治療法 | 根治的な治療は外科切除です。手術はがんの部位によって広範囲肝切除や膵頭十二指腸切除、膵体尾部切除などの大きな手術が必要です。切除ができなければ化学療法や放射線治療を行い、切除できる可能性が出てくれば手術を行っています。 |
乳がん
疾患名 | 乳がん |
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症状 | 乳房のしこり、皮膚のひきつれ、乳頭からの血性分泌物、乳頭の発赤・湿疹などがあります。 |
検査 | 視触診、超音波検査、マンモグラフィーで病変を確認します。がんが疑われればその部分の細胞や組織を採取し診断します。さらにがんの広がりを調べるためにMRI検査やCT検査を行います |
治療法 | 乳がんの治療には手術療法、薬物療法(化学療法や内分泌療法など)、放射線治療があります。がんの特性に基づいて最も効果的な方法を組み合わせて行います。手術療法には乳房の一部を切除する乳房部分切除術と乳房をすべて切除する乳房切除術があります。部分切除術は腫瘍径が小さい場合に適応となります。薬物療法は乳房以外に存在するかもしれないがん細胞に対する全身治療で、開始時期により術前療法と術後療法に分けられます。放射線治療は手術後に残存乳房や胸壁や鎖骨上のリンパ節に残っている可能性のあるがん細胞を根絶するために施行します。 |
胆石症、胆嚢炎
疾患名 | 胆石症、胆嚢炎 |
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症状 | 胆石の症状は食事を取ったあとの心窩部(みぞおち)や右上腹部の痛み、嘔気です。胆嚢炎になると痛みに加え、悪寒や発熱を伴うようになります。 |
検査 | 超音波検査やCT検査で胆嚢の状態を調べます。またMRI検査で胆管の観察をします。 |
治療法 | 胆石の症状は繰り返すことが多く、症状のある場合は手術で胆嚢を取り除く必要があります。通常は腹腔鏡下手術が可能ですが、炎症が高度の場合は開腹手術となる場合があります。また、胆管に結石がある場合は消化器内科で内視鏡的に結石を摘出します。 |
虫垂炎
疾患名 | 虫垂炎 |
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症状 | 虫垂は右下腹部に位置しているため、右下腹部痛が典型的ですが、まず心窩部(みぞおち)に痛みが出て、その後に右下腹部へと移動していくことも多いです。 |
検査 | 血液検査で炎症反応を確認し、超音波検査やCT検査で虫垂の状態を調べます。 |
治療法 | 軽症では抗生物質で治まりますが、炎症が強い場合には手術が必要で、腹腔鏡下に虫垂を切除します。限局的に膿瘍(膿だまり)を形成した場合には、抗生物質で炎症を一旦抑えたのちに待機的に手術を施行することがあります。 |
鼠経ヘルニア
疾患名 | 鼠経ヘルニア |
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症状 | 足の付け根(鼠径部)の筋肉が薄くなることで隙間が生じ、おなかの中の脂肪や腸が飛び出し、膨れてくる病気です。飛び出した腸が戻らなくなり(かんとん)、緊急手術となることがあります。 |
検査 | 視触診でヘルニアを確認します。超音波検査やCT検査でヘルニアの状態を調べます。 |
治療法 | 成人の鼠径ヘルニアは自然に治ることはありません。手術は人工補強材(メッシュ)を使用して隙間をふさぎ、弱くなったところを補強します。鼠径部を切開して行う方法と腹腔鏡を使用して行う方法があり、患者さんの状態やヘルニアの状態によって決定します。 |
肛門疾患(痔核、裂肛、肛門周囲膿瘍・痔瘻)
疾患名 | 肛門疾患(痔核、裂肛、肛門周囲膿瘍・痔瘻) |
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症状 | 痔核の症状は出血、腫脹、痛みなど。裂肛の症状は排便時の強い痛み。肛門周囲膿瘍の症状は肛門周囲の痛みを伴う腫脹や発赤、発熱で、痔瘻になると持続的に膿が出てきます。 |
検査 | 視触診や直腸鏡で肛門の状態を観察します。 |
治療法 | まずは外用薬や内服薬などで保存的に加療します。軽快しない場合には手術を考慮します。肛門疾患は予防が大切であり生活習慣の改善の指導をします。 |