Greetings院長あいさつ
2025年(令和7年)5月
病院長 田端正己
当院のホームページにアクセスしていただきありがとうございます。
当院は1961年7月、松阪市鎌田町に212床(一般病床132床、結核病床80床)の病院として開院いたしました。以後、増改築を重ねてきましたが、1997年4月に現在の川井町に一般病床440床、診療科23科の病院として新築移転しました。そして、開院60周年の2021年10月には新たに北館を増築し、さらなる病院機能の充実を図りました。
当院は「がん診療」と「救急医療」に特に力をいれています。「がん診療」に関しては「質の高いがん医療」を提供している証として、2005年に厚生労働省から地域がん診療連携拠点病院の認定を受けました。県内には地域がん診療連携拠点病院が4病院ありますが、松阪・東紀州地区では唯一当院のみが認定されています。5大がん(肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がん)はもちろんですが、肝臓がん、胆道がん、膵臓がん、血液がん、腎臓がん、前立腺がん、膀胱がん、脳腫瘍についても専門特化した高度な診療を行っています。また2021年に増築した北館には本館から内視鏡部門と検診部門を移転し、新たに内視鏡センター(2階)および健康管理センター(5階)を拡充整備しました。同時に機能の充実も図りましたので、がんの早期発見・早期治療に一層寄与するものと考えています。
「救急医療」ですが、北館1階の広いエリアを全て救急センターとして運用しています。当院は<断らない救急>を目標に掲げており、2023年度には病床数当たりでは県内病院最多の救急搬送患者を受け入れました。また、2022年8月からは県下で初めてドクターカーの運用を開始しました。ドクターカーは救急要請と同時に医師・看護師・救命救急士などの医療スタッフと必要な医療器材を搭載して現地に向かい、医療スタッフが現地で救命処置にあたります。したがって救急車が現地に向かって患者さんを当院に搬送するより治療開始までの時間が短くなり、命にかかわる重症疾患の救命率の向上に寄与します。こうした救急医療の実績が認められ、2024年10月、県から救命救急センターの認可をいただきました。救命救急センターとは救急車を受け入れている病院(第二次救急医療機関)では対応困難な急性心筋梗塞や脳卒中、重度の外傷・熱傷等の重篤な救急疾患を24時間体制で受け入れる第三次救急医療機関のことをいいます。三重県ではこれまで4病院に救命救急センターが認可されていますが、松阪・東紀州地域にはなく、当院が初めての認可になります。
当院はこれまで地域の皆様に支えられ、この地域の中核病院として成立してまいりました。これからも「地域の期待に応え、安全で安心な医療を提供する」という理念を忘れず、地域の皆様に良質の医療を提供できるよう、職員一同、日々努めてまいります。何卒ご支援賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
《略歴》
1986年 3月 三重大学医学部卒業
1986年 6月 三重大学第一外科入局
1994年 1月 亀山市立医療センター外科
1996年 10月 三重大学第一外科 助手
1999年 10月 三重大学第一外科 講師
2005年 4月 三重大学肝胆膵・乳腺外科 講師
2008年 7月 三重大学肝胆膵・移植外科 准教授
2014年 4月 松阪中央総合病院 診療部長
2017年 4月 松阪中央総合病院 副院長
2022年 4月 松阪中央総合病院 院長
《学会資格など》
日本外科学会 専門医・指導医
日本消化器病学会 専門医・指導医・財団評議員
日本消化器外科学会 専門医・指導医
日本肝胆膵外科学会 高度技能指導医・評議員
日本胆道学会 指導医・評議員
日本膵臓学会 認定指導医
日本腹部救急医学会 教育医・評議員
日本外科系連合学会 評議員
日本臨床外科学会 評議員
日本農村医学会 評議員
日本膵・胆管合流異常研究会 世話人
日本胆膵病態・生理研究会 世話人
三重大学医学部臨床教授
Best Doctors in Japan 2016-2017,2018-2019,2020-2021,2022-2023,2024-2025