PET/CTとは現在の最新のコンピュータ断層撮影装置(CT)と 、陽電子放射線断層撮影装置(PET) を組み合わせた装置です。
CTによる「形態画像(カタチ)」と、PETによる「機能画像(ハタラキ)」を1度の検査にて撮影可能で、従来に比べて迅速かつ正確な診断を行うことができるようになります。
PET検査でつかう薬は半減期(寿命)がきわめて短いのが特徴で、現在最も多く利用されている18F–FDG という薬は110分です。したがって放射線による被ばくは十分低いのでご心配はいりません。この薬はブドウ糖代謝(エネルギー代謝)が活発な脳や心臓に集まるほか、細胞分裂に多くのエネルギーを消費するがんに集まる性質があるため、がんの検査薬として注目されています。
検査には痛みや苦痛を伴うことはありません。薬は注射で投与しますが、撮影中寝ているだけです。非常に弱い放射線を出す薬を使いますから検査時間は20~30分かかります。