放射線部

放射線部方針

放射線科では主に下記の検査を行っています。MRI以外の検査は放射線(X線)を使用しますが、当院では被ばく低減に努めていますのでご安心ください。検査の内容や放射線被ばくについて心配な方は放射線科までご相談ください。また予約が必要となりますが、医療被ばく相談窓口を設置しており、個別に当院の検査で受けた被ばく線量から予測される健康被害についてもお答えしています。
※放射線検査を受けるにあたって
・妊娠している方、または妊娠の可能性がある方は必ず申し出てください。
・湿布・カイロ・エレキバン・アクセサリー類・厚手の服や厚手のプリント・ボタン・金属やプラスチックを含む下着・強い弾力のゴムなどは、画像に写ってしまいますので検査内容や撮影部位によっては更衣等をお願いすることがあります。ご協力をお願いします。

主な機器

一般撮影検査

一般撮影とはレントゲン撮影(X線撮影)のことを言います。目的とする撮影部位に対してX線を当て体内の状態を2次元的に画像化する検査です。撮影部位は胸部、腹部、頭部や四肢等の骨まで全身の様々な部位を撮影することができ、短時間で簡便に検査を行うことができます。

透視検査

透視検査は人体を透過したX線をモニタに映してリアルタイムで見る検査のことを言います。静止画像の一般撮影とは異なり、動画として連続的に体内を観察できるため、さまざまな検査や処置の補助的役割としても用いられています。透視検査では造影剤という薬を利用して消化器や各臓器の精査を行うことがあります。代表的な検査に胃透視(バリウム)検査があります。
胃透視(バリウム)検査について
バリウムと胃を膨らませるための発泡剤を用いて、食道・胃・十二指腸内に病変がないかをチェックする検査です。
検査前日は軽めの夕食を午後9時頃までに済ませていただき、ビールや酒などのアルコール類は控えてください。
検査当日も検査が終わるまでは原則絶飲食でタバコも控えていただくようお願いします。
検査終了後、バリウムを早く体内から出すために下剤をお渡ししています。水分も多めに摂っていただくようにお願いします。

CT検査

CTはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略で、装置を通過するときにX線を体の周囲から当て、輪切りの断面画像を撮影する検査です。X線の吸収差を利用して骨や各臓器を識別することができます。全身を3次元的に画像化することができるため、一般撮影よりも精密に体内を描出することができます。
また検査の目的によっては造影剤という薬を使用することがあります。造影剤を使用しない単純CTよりも多くの情報を得ることができ、単純CTでわからなかった病気の発見や血管性病変、腫瘍の進行具合などを描出することができます。
大腸CT検査(CTC:CTColonography)について
大腸CT検査は内視鏡を挿入せずに炭酸ガスで拡張させた大腸を撮影することで、大腸を精密検査する比較的新しい検査方法です。撮影したCT画像をワークステーション(画像解析用PC)で解析することにより内視鏡検査を行った様な大腸の画像を作成することができます。
前処置で使用する下剤の服用量は内視鏡検査と比較して少ない量で行えるといった利点があります。検査中使用する炭酸ガスは腸管から速やかに吸収されますのでご安心ください。

MRI検査

MRIはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略で、磁気と電波を使って体内の状態を断面像として描出する検査です。X線は使用しないため被ばくの心配がない検査です。
検査はベッドに寝ていただき、筒状の装置の中に入って行います。装置の中は狭いので閉所恐怖症の方は検査が難しい場合があります。
また画像を描出するために磁場を発生させます。そのとき装置から大きな音がするため、ヘッドホンや耳栓を装着して検査を受けていただきます。
検査時間は30分程度とCT検査に比べて長くかかります。検査前にブザーをお渡ししますので、検査中どうしても我慢ができない場合はブザーを押してお知らせください。
MRI検査は強力な磁気と電波を使うため、事前に問診票を取り、十分に確認してから検査を行っています。
ペースメーカーや人工内耳、インプラントなどの金属類が体内に入っている場合は、必ず問診時にお伝えください。禁忌(検査不可)となる医療機器や金属もありますので、体内金属のある方は金属類がMRIに対応しているか確認させていただきます。
検査を受ける際には、取り外すことのできる金属類や湿布・カイロなど身につけているものは全て取り外していただき、検査着に着替えていただいてから検査します。また、入れ墨やアートメーク、マスカラなどの成分がやけどの原因になる場合がありますので該当する方は問診時にお伝えください。

骨塩定量検査(DEXA法)

骨塩定量検査は骨密度を測定し、骨粗鬆症の診断・予防・治療効果の判定に役立ちます。DEXAとはDual Energy X-ray Absorptiometryの略で、2種類のエネルギーのX線を照射し、骨による吸収の差を利用して、骨密度を測定します。一般撮影検査より被ばくが少なく、他の骨密度検査法と比べて精度が高いという特徴があります。腰椎や股関節を撮影して骨密度を測定するため、一般撮影と同様にプラスチックや金属のある服を着ている方には着替えをお願いする場合があります。

 

スタッフ

診療放射線技師3名

 

TOP
CLOSE