アイセンターからのお知らせ

 平成29年4月にアイセンターを開設し、増えてきた患者さんに対応するため、スタッフを増員して頂き、現在、常勤医師4名、視能訓練士6名、看護師5名、看護補助1名、事務3名となっています。特に眼科領域の専門家である視能訓練士の仕事は、視力検査、眼圧検査、視野検査等以外にも前眼部三次元画像解析装置や光干渉断層計等、検査機器が増えてきており、診断や治療方針を決める上でなくてはならない存在です。院長先生、事務長さん等に配慮して頂き、6人体制にして頂きました。


 また、正確で、安全な手術を行うために導入した最新の手術機器であるVERION™イメージガイドシステム、ORA術中波面収差解析装置、NGENUITY® 3Dビジュアルシステム(どれも三重県で初めて導入)を紹介します。


 白内障手術は、多焦点眼内レンズ、乱視矯正眼内レンズといったプレミアム眼内レンズと呼ばれる眼内レンズの使用が増えており(当院では約半数を占めています)、精度の高い手術が必要になってきており、VERION™イメージガイドシステム(図1)を用いることにより、術前に計画した切開位置、前嚢切開位置、眼内レンズ中心固定位置、乱視矯正眼内レンズの軸を顕微鏡下にデジタルマーカーで表示してくれます。また、屈折情報を術中にリアルタイムに測定できる、ORA術中波面収差解析装置(図2)を用いることにより、より最適な眼内レンズ度数、固定位置が選択できます。


 NGENUITY® 3Dビジュアルシステム(図3)は、硝子体手術において3DビデオHDR(High Dynamic Range)カメラで撮影した映像をハイスピードで最適化し、デジタル高解像度3D4Kモニターと専用の偏光メガネによって、繊細な眼底組織を観察できるシステムです。光学顕微鏡と比較して、低光量で手術が可能となり患者さんの眩しさや光暴露による黄斑部への影響を軽減することが期待できます。

 

 これからも、アイセンターの名に恥じぬよう、可能な限り当院で診断・治療を完結できるよう努め、最適な医療を提供できるようにしていきたいと考えています。

 

アイセンター センター長 松田吉人