当たり前からのシフトチェンジ
“看護で選ばれる病院に向けての発進”
新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、当たり前のことからのシフトチェンジ「想像する力」がいかに重要であるか、これまで気づかなかった新しい価値観に気づかされました。これまでに経験したことがない医療体制の中、医療従事者は、常に、「患者さんにとって何が最善か」を考え、対応してきました。特に、私たち看護職は、最も柔軟な対応が求められていたのではないかと思っています。同時に、看護師は専門職者であるという自覚とプライドを軸に、医療従事者として、それぞれの役割を全うすることの大切さを実感してきました。困難と思われる状況が、波のようにやってくる中で、決して医療を途絶えさせることのないように、一人一人が「今、菰野厚生病院ができる最善」を選択し、役割を遂行してきました。それは、これから先も変わることはないでしょう。その中で、私が大切にしていることは、スタッフの“ほっとできる時間”を十分確保することです。一生懸命看護に向き合う看護師にとって、息を抜くことは本当に大事です。安心して働ける体制作りを追求し、さらに力を入れていきたいと考えています。
2023年、菰野厚生病院は一丸となり、菰野町の基幹病院であるという使命のもと「コロナからの脱却」を掲げ前に進み出しました。ケアミックス病院の機能を存分に活かし、地域との繋がりを大切に、患者さんやご家族が、いつまでも住み慣れた地域で過ごすことができるように、病院の中だけに留まらない看護展開を実践していきます。当たり前からのシフトチェンジ、菰野厚生病院看護部は「看護で選ばれる病院」に向けて発進します。
看護部長
村瀬 美有紀
看護部が目指す看護師像
「その方にとっての最善は何かを考え、気づくことができる」看護師の育成
誰にも変わることができない“かけがえのない人”として患者さんをとらえ、その方の視点を大切にできる。専門職としての使命感を持ち、患者さんにとっての最善と、本当に必要な看護は何かを常に考え、探究する姿勢を持つこと。そして、患者さんの要望に対して、機械的に、単に「対応する」のではなく、必要としていることに「気づく」ことができる看護実践者の育成を目指しています。
看護部理念
専門職業人として常に看護の本質を追究し、患者さん、多職種と連携し考えた看護を実践します。
基本方針
- 患者さん、ご家族に安心、安全で責任のある看護の実践を目指します。
- 創造性豊かな看護師の育成に努め、学びの機会を支援します。
- 社会情勢に目を向け、地域社会に貢献します。
- 地域連携を推進し、多職種と協働し継続した看護に努めます。
- 経済的な視点を持ち、よりよい看護を提供します。
2023年看護部の目標
- 職員一人一人が患者の立場に立ち、安全で安心できる看護を提供する
- 1)倫理的感受性を養い、直面する臨床倫理問題に取り組む
- 2)各看護単位での専門性を発揮した看護実践能力を高める
- 3)各委員会が連携し、協働できる体制の構築
- 4)看護の質向上に向けた臨床看護研究の推進と発信
- 5)臨床判断力の育成
- 働きやすい職場環境の構築「ワークライフマネジメント」
- 1)柔軟な勤務体制と働き続けられる仕組み作り
- 2)看護業務の効率化:タスクシフト/シェアの推進
- 3)PNSの推進と定着
- 地域へつながる人材活用と人材育成
- 1)ケアミックス病院としての強みを活かした差別化への取り組み
- 2)ホスピタリティを意識した外来看護の充実と、地域との連携と発信
- 3)キャリアプラトーに着目したキャリア支援と人材活用
- 人材確保と職場定着
- 病院経営への積極的な参画
概要/看護配置
許可病床数 230床付帯施設
- 一般104床(7:1看護)
- 地域包括ケア病棟42床(13:1看護)
- 回復期リハビリテーション病棟41床(13:1看護)
- 療養病棟43床(20:1看護)
看護職員数
- 訪問看護ステーション
- 通所リハビリテーションセンター
- 地域包括支援センター
305人(看護師203人、准看護師12人、介護福祉士22人、看護補助者68人)
看護体制
- 看護提供方式
チームナーシング、一部DPNS(デイパートナーシップナーシングシステム- 交代勤務
2交代、3交代、変則2交代